会長挨拶

 このたび日本外科代謝栄養学会 第54回学術集会を担当させていただくことになりました新潟大学の小山 諭でございます。新潟での開催は、第4回(1967年 堺 哲郎先生)、第15回(1978年 武藤輝一先生)、第43回(2006年 畠山勝義先生)に続いて4回目となります。歴史と伝統ある本学会の会長を務めさせていただきますことは、大変名誉なことであり、身の引き締まる思いです。
 私は、昭和63年に群馬大学医学部を卒業後、新潟大学外科学教室・新潟大学第一外科学教室(現 消化器・一般外科学分野)に入局し、代謝・栄養を学ばせていただきました。本学会には平成2年より入会させていただき、今日に至るまで代謝・栄養学に関する多くのことを学ばせていただきました。学会発表では、時には修羅場になるほどの厳しくかつ活発な討論を経験させていただき、多くの諸先輩や仲間の先生方から育てていただいたと感謝しております。第54回学術集会を通して、少しでもこの学会に恩返しができれば本望でございます。
 学術集会のテーマは、「本来の力を引き出そう! Exploit Natural Force!」と致しました。人類を含めたすべての生物は進化の過程を経て、環境の変化や侵襲に対する生体内のメカニズムを有しており、例えば細菌感染に対する防御として炎症反応が起こります。その際には生体内でサイトカイン分泌や様々な代謝変化が生じ、生体機能を保ち環境変化や侵襲を乗り越えようとします。我々が行っている術後管理や侵襲に対する様々な治療も、本来人間に備わっている治癒力を生かして、より早く回復できるようにと工夫している試みであると考えております。本学会で立ち上げているESSENSE(ESsential Strategy for Early Normalization after Surgery with patient's Excellent satisfaction)プロジェクトも生体機能を生かしてより早期の回復を図ることを目的としております。患者さんの回復のためには外科のみならず、さまざまな専門領域の医師・研究者・メディカルスタッフの知識と技術が必要です。本学会は外科医のみならず、さまざまな分野の医師・研究者・メディカルスタッフがそれぞれの知識や技術について討論し、力を結集して患者さんの健康回復に還元できればと願っております。できるだけ多くの医師・研究者・メディカルスタッフの方々に参加していただき、議論を通じて多くの仲間と知り合い、今後の研究や医療に役立てて頂けるような学術集会となるよう努力してまいります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。本学会が実りあるものになることを祈念し、皆様方の温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。
最後に皆様方のますますのご発展をお祈り申し上げます。

copyright (C) 日本外科代謝栄養学会第54回学術集会. all rights reserved.