会長挨拶

坪川 直人
一般財団法人 新潟手の外科研究所 所長 / 新潟手の外科研究所病院 院長
 第33回東日本手外科研究会を2019年2月2日土曜日、朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターで開催させて頂きます。新潟手の外科研究所としての本会の開催は、これが初めてのことです。今回の研究会のテーマは“Enjoy Hand!”としました。これは論語の「子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者」に通じております。物事にただ詳しいことより好きで物事に臨む人、さらに楽しんで物事に臨む人のほうが勝るという意味です。ただ楽しむばかりでなく手外科に精通し、大好きであることが大前提ですが、手外科日常診療において患者さんが回復していく姿を楽しみに医療を行うこと、研究会、学会発表においても、試行錯誤、活発な意見交換、その中から生まれるひらめきなどを楽しんでいくことが大事であると考えます。研究会ポスターには、そうして楽しみながら手外科に従事する当研究所一同の姿をイメージしています。
 教育研修講演には東京逓信病院手外科センター 整形外科部長 沖永修二先生に末梢神経の画像診断の講演を、海外からはThe Chinese University of Hong Kong のHO Pak-cheong 先生に舟状骨偽関節に対する鏡視下手術を中心とした手関節鏡視下手術の招待講演をお願いしております。シンポジウムとして橈骨遠位端骨折の難治性骨折の治療、主題として手外科診断(画像、電気生理)や治療の新しい試み、舟状骨偽関節治療、神経絞扼性疾患を考えております。手外科の発展は貴重な1例報告から始まると考えておりますので、是非皆様からの1例報告を含めた演題をお待ちしております。今回は、3会場を用意しすべて口演で行います。手外科の若手医師、手外科専門医を目指す先生方の学会発表の登竜門としての当研究会ですので、日本手外科学会、国際学会発表など将来を見据えた発展につながるような演題、活発な討論を期待しております。
 私が東日本手外科研究会に初めて参加したのは、札幌医科大学教授の石井清一教授が1991年に開催された第5回研究会でした。恩師の第12回会長の斎藤英彦先生に連れられて舟状骨副骨1例報告発表のために、飛行機も飛ばない悪天候の中、佐渡からフェリーを乗り継ぎ24時間かけて札幌にたどりついた貴重な思い出があります。それから毎年、東日本手外科研究会を楽しみに演題発表を行ってきました。その演題を基礎として、貴重な諸先輩先生のご意見を頂いて考えを発展させたことにより現在の私が今ここにあると思っております。特に若い先生には自分の治療、アイデアを堂々と発表する機会を用意したいと思っております。多くの方々のご参加をお願いします。