会長挨拶

 
 第43回日本口蓋裂学会総会・学術集会は平成31年(2019年)5月29日の諸会議、会長招宴に始まり、5月30日(木)、31日(金)の二日間、新潟市朱鷺メッセにおいて開催させていただきます。4月末から5月初めの超大型連休が同じ月にかかっていることもあり、登録演題数も気になるところでしたが、皆様のご協力で150演題を超え、ひとまずは安心しております。
 学会のメインテーマは「世代を越えて beyond the generation」としました。奇しくも新天皇の即位、年号の引継ぎという、超大型の世代交代が行われる年の開催となりました。当教室でも大橋靖名誉教授が1983年に第7回の日本口蓋裂学会を新潟で主催した年からHotz床併用二段階口蓋形成法を開始し36年になり、その15年後の1998年に私が教室を引き継がせていただいて20年が経過し、さらに次の世代に引き継ぐ時期に来ていることから、このテーマを選択しました(ちなみに「越えて」は越後・新潟を意識しての文字使いです)。長期管理の必要な口唇裂・口蓋裂児へのチーム医療(異職種構成員の世代を超えた連携)の重要性と医療技術の伝承(同種構成員の世代を超えて)そして患児のみでなく両親・親族を含めた世代を超えた管理(患児家族の世代を超えて)などを意識した大会にしたいと思っています。
 学術大会では、特別講演としてイタリアのProf. Maria Costanza Meazziniに矯正医の立場から「Reducing the total burden of care in CLP patients: Long term results of late maxillary orthopaedic protraction」を、インドのProf. Shinivas Gosla Reddyに外科医の立場から「Morphofunctional repair of Unilateral & Bilateral Cleft Lip」をお願いしました。
 教育講演は神奈川県立こども医療センター周産期医療部門産婦人科部長の石川浩史先生に「胎児診断からはじまる口唇裂・口蓋裂の多職種チーム医療」について、また、教育セミナーは神奈川県立こども医療センター小児科の黒澤健司先生に「先天疾患・症候群の診断・治療」についてお話いただきます。
 シンポジウムは外科分野2つ、言語分野、矯正分野の計4つをそれぞれ二日間の午前、午後に組ませていただきました。コーディネータの先生、シンポジストの先生方のお話に期待しております。
 その他、ランチョンセミナーも連日2つ、計4つを予定しております。
 少子高齢化が叫ばれていますが、本疾患は一定の割合で生じます。社会状況の変化から、患児・家族の抱える悩みはより複雑になり、求められる治療のゴールも上がっています。対応する我々もチームとして多くの専門家が集まり十分に意見交換し、患児・家族のためになる医療を伝承することが必要です。先生方がお誘いあわせの上ご参集いただき、活発に意見交換いただくことにより、二日間が皆様にとって実りあるものになることを信じています。教室員一同学術大会はもとより、29日の会長招宴、30日の会員懇親会にも力を入れ、鋭意準備・運営しておりますので、ご協力の程、よろしくお願いいたします。

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