附置研究会

附置研究会1 「大腸がん検診精度管理検討委員会」
代表世話人:斎藤  博(国立がん研究センター 社会と健康研究センター検診研究部) 
当番世話人:西田  博(アムスニューオータニクリニック)
      鈴木 康元(松島病院大腸肛門病センター 松島クリニック)
「精検受診率向上の阻害因子と対策」(公募・一部指定)
 精検受診率の向上策については,本学会総会,大会ならびに本研究会でも度々テーマとして取り上げられてきた。しかし便潜血検査に続く精検の重要性は広く認知されてきたものの未だ満足のいく受診率に至っていない。今一度,なぜ精検受診率が満足できる状態にならないのか,精検受診率向上を阻害する因子について議論を深めたい。
 地域がん検診では精度管理事業が実施され,国への事業報告については以前よりも正確なデータを得ることができるようになってきた。しかし,精検未把握と精検未受診を混同あるいは誤解し,不適切なデータを作成している自治体も存在する。何故,このような現象が生じるのか。報告のためのデータ作成の段階で適切に分類できない障害が生じているのであろうか。地域担当者の方々また行政と共に検診に従事している医療職の方々からの現状報告と改善のための提案を期待したい。
 一方,職域がん検診の現状はどうであろうか。本学会に報告される精検受診率などの指標は,地域がん検診のそれと比較するとさらに課題が大きいことを物語っている。職域でのがん検診の実態は把握が困難であるが,国民の多くが勤労者として第2次, 3次産業に従事しており,国民のがん死亡を抑制するためには職域がん検診は無視できない領域である。職域がん検診の現状,特に精検に関する問題点と打開策も議論したい。
 また,昨年度総会ワークショップで議論した大腸CTなどの新たなモダリティーを組み入れた試みで成果をあげている施設からも,精検受診向上の要因を分析したデータを公表していただきたい。多数の発表を期待している。
附置研究会2 「胃がんリスク評価に関する研究会」
顧   問:吉原 正治
代表世話人:井上 和彦(淳風会健康管理センター)
当番世話人:井上 和彦(淳風会健康管理センター)
司   会:井上 和彦(淳風会健康管理センター)
      安田  貢(KKR高松病院)
①「胃がんリスク評価を用いた地域検診の実際」(公募・一部指定)
②「リスク評価に関する一般演題」(公募・一部指定)

 胃がん発生にH.pylori 感染,ならびに,それに伴う萎縮や炎症が強く関連していることに異論はないと思われます。すなわち,胃がんのaverage riskのみならず,high risk,low riskの人が存在します。血清H.pylori 抗体価とペプシノゲン法による胃がんリスク層別化検査(ABC分類)に関しては,A群の中へのH.pylori 未感染者以外の混入などの問題はありますが,胃がんリスク評価として用いられてきています。今回の附置研究会では,胃がんリスク評価を用いた地域検診などの実際について報告していただき,実践における有用性と問題点を明らかにしたいと思います。また,2013年にはH.pylori 診療が胃炎に適応拡大され,除菌治療後の人が増え,胃がんリスク層別化が複雑になっています。除菌後のリスク評価も含め,胃がんリスク評価に関して広く演題を発表していただき,活発な議論をしたいと思います。
附置研究会3 「胃X線検診のための読影判定区分(カテゴリー分類)の運用・評価に関する研究会」
代表世話人:渋谷 大助(宮城県対がん協会がん検診センター) 
当番世話人:安保 智典(日本海員掖済会小樽掖済会病院 消化器内科)
      小田 丈二(東京都がん検診センター)
「カテゴリー3aの適用基準を考える─要精密検査とすべき良性疾患とは─」(指定)
 平成28年1月に公表された「胃X線検診のための読影判定区分(カテゴリー分類)」は,読影者が要精密検査とする根拠とその確信の度合いが明らかになるように意図されている。要精密検査となるのはカテゴリー3a以上の四カテゴリーである。その中でも,カテゴリー3aは「存在が確実でほぼ良性だが,精密検査が必要なもの」とされ,悪性を疑って要精密検査とするカテゴリー3b以上とは明らかに性格を異にしている。従来の胃がん検診では良性疾患の取り扱いは想定されていなかった。このため,良性疾患が対象となるカテゴリー3a適用のための指針策定が新たに求められることになった。
 そこで今回は,カテゴリー3aとして胃がん検診から臨床へ回すべき(管理区分上は要精密検査であるが,要医療,臨床による要経過観察なども含む)良性疾患のうち,胃がん検診で多く遭遇するもの,臨床的には取り扱いがほぼ決まっているもの,および早急に取り扱いを決めておく必要があるものを中心にX線所見とその判定基準について議論したい(例:ポリープや粘膜下腫瘍,潰瘍,静脈瘤など)。
また,後半では当日の議論を踏まえた上でアンサーパッドを用いたカテゴリー選択トレーニングを行い,参加者とともにカテゴリー分類の問題点を明らかにしたい。
附置研究会4 「対策型胃がん内視鏡検診研究会」
代表世話人:渋谷 大助(宮城県対がん協会がん検診センター) 
幹   事:平川 克哉(福岡赤十字病院 消化器内科)
当番世話人:中野  真(白岡中央総合病院 消化器内科)
      安田  宏(聖マリアンナ医科大学 消化器肝臓内科)
「対策型胃がん内視鏡検診の現状とリスクマネージメント,実施に向けた地域の取り組み」
(公募)

 がん対策推進基本計画は,各市町村が適切な精度管理・事業評価のもとがん検診を実施することを求めている。胃がんについては内視鏡検診の死亡率減少効果が明らかにされたことから,2016年に指針が改訂され推奨グレードがX線と同等に引き上げられ,対策型胃がん検診に取り入れられた。対策型検診では,ダブルチェックや年次の講習会の施行などの精度管理など,厚労省の指針に基づいた実施が求められ,本研究会でも議論を重ねてきた。
 安全で質の高い検診が行われるためには,偶発症のモニタリング,感染制御や機器の消毒などが適切に行われることが重要である。更に,抗血栓薬服用者の取扱い,鎮静剤使用の有無,同意書の書式,有害事象が起こった際の責任の所在など,今後導入を予定している自治体にも大いに参考になる事項である。「内視鏡検診のリスクマネージメント」の取り組みと工夫について多くの演題をお待ちしている。
 本研究会での議論を,安全で,各地域の実情に応じた内視鏡検診が広がっていくことの一助としたい。
演題登録はこちらから