大会長挨拶
 
 この度、第59回秋季日本歯周病学会学術大会を新潟県新潟市で開催させて頂くことになりました。開催日程は、2016年10月7日(金)および8日(土)の2日で、会場は朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターを予定しています。 

 日本の成人の約8割が罹患しているといわれる歯周病は、近年の疫学調査の結果から高齢者において現在歯数の増加に伴い歯周病に罹患した歯の罹患歯率の増加が指摘されています。生活習慣病とも捉えられる歯周病の予防・管理では、日常の患者自身による予防・管理とともに定期的な歯科受診による積極的な衛生管理が必要と言えます。現在、日本では2007年以降、65歳以上の人口が21%を超える勢いで増加しており、また今後も増加すると予測されており、超高齢者に対する歯周病管理のあり方についての対応も求められています。現在、日本歯周病学会秋季学術大会では、昨年の第58回大会(浜松市)より大会長主導と学会主導の共催開催の2日の会期となっています。本大会では、一貫した学会主導のテーマとして昨年の第58回大会(浜松市)の「健康長寿延伸のための歯周病治療」に引き続き、メインテーマを「良質な超高齢社会をむかえるための歯周病管理」とすることで前秋季大会のフォーカスである自立高齢者以降の対応についてプログラムを企画いたしております。

 そこで同テーマの特別講演として、東京大学高齢社会総合研究機構特任教授の辻 哲夫 先生に超高齢社会における歯科医療のあり方についてご講演頂きます。また、シンポジウムⅠでは、「病診連携における歯周治療の役割」について各方面の立場から3名の先生にご講演、討論頂く予定です。現在から近い将来の日本における超高齢者への歯周病治療のあり方について理解を深めていただければと考えております。さらに特別講演Ⅱでは、イエテボリ大学のGunnar Dahlén教授に歯周治療において見過ごせない口腔内の環境について微生物学の立場から「高齢者における口腔内細菌の状況と問題点、さらにその改善点」について、特別講演Ⅲでは、ベルン大学名誉教授のNiklaus Lang教授から歯周病治療の長期臨床成績から「歯周治療の長期予後」についてご講演をいただく予定です。シンポジウムⅡでは、「日本におけるインプラントの課題と展望」と題し、日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会、日本口腔インプラント学会から3名の先生にご講演と討論をいただく予定です。

 このほか倫理委員会企画講演では、再生医療における倫理的問題点について新潟大学医歯学総合病院生命科学医療センターの中田 光先生にご講演をいただく予定です。また、一般演題口演、ポスターセッション、臨床ポスター発表(認定医・専門医ポスター、歯科衛生士症例ポスター)、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士教育講演、歯科衛生士シンポジウム、ランチョンセミナー、企業展示など、盛りだくさんの企画を準備しております。
 今回学術大会を開催する10月はじめの新潟は、非常に天候も安定した日が続くおすすめの季節であります。開催地である新潟は豊かな自然に恵まれ、日本一おいしいコシヒカリ、銘酒の数々、豊富な魚介類でも有名です。多くの本学会会員、ならびに歯周病に興味のある皆様の参加と活発な意見交換が出来る場となれば幸いです。

 ぜひとも本学術大会への数多くの皆様のご参加を、心よりお待ちしています。