大会長挨拶

 
藤井 幸彦
 この度、一般社団法人日本小児神経外科学会第47回学術集会を2019年6月14日(金)・15日(土)の両日にわたり、新潟市(朱鷺メッセ:新潟コンベンションセンター)にて開催させて頂きます。本学術集会を新潟で開催できることを教室および同門一同、大変光栄に存じております。
 この学術集会の新潟での開催は、第31回(2003年、田中隆一会長)以来2度目となります。前回は「小児神経外科疾患の長期治療成績と脳の成長・発達」のメインテーマのもと、多くの方々にご参加頂き、大変実りの多い学会となりました。中でも、集学的治療の導入により小児脳腫瘍患児の生存率が向上することが判明した一方で、長期的生存患者における晩期障害も甚大であることが同時に確認されたことが大きな成果として挙げられます。
 これらを承けて、今回第47回学術集会のメインテーマを「生命と成長を見据えた小児脳腫瘍の治療」とさせて頂きました。小児神経外科、中でも日々成長する小児脳腫瘍の患児において生命予後と機能予後のバランスを如何に取って治療を進めるかの議論を基軸としたプログラムを構成する予定です。特別講演では、米国ノースウェスタン大学脳神経外科の橋詰倫太郎先生に「Current advances in Epigenetic Targeted Therapy for DIPG」と題して、DIPGに対するトランスレーショナルリサーチの最先端について、また群馬大学医学系研究科病態病理学分野の信澤純人先生には「Embryonal tumor の WHO 新分類」についてのご講演を賜る予定です。シンポジウムにおきましては、小児脳腫瘍について、「神経膠腫、びまん性橋神経膠腫、上衣腫、胎児性腫瘍、胚細胞性腫瘍、先天性腫瘍の集学的治療と成績」、「視路視床下部神経膠腫、頭蓋咽頭腫の手術戦略」、「その他の腫瘍の外科治療」、「トランスレーショナルリサーチと基礎研究」、「晩期障害とその対策」の6つのテーマを企画しました。また脳腫瘍以外のテーマとしては、脳脊髄液循環の概念が変わりつつある水頭症と急速に進歩している神経内視鏡手術を踏まえて「水頭症に対する神経内視鏡手術と成績」を企画ささせて頂きました。更には、「脊髄髄膜瘤の手術と長期機能予後」、「脊髄脂肪腫の手術と長期機能予後」、「小児もやもや病の手術法と長期成績」、「小児脳血管障害に対する血管内手術」のテーマも挙げさせて頂きました。また例年通りに、一般演題(口演・ポスター)および看護・医療職セッション演題(口演)も広く募集致します。
 尚、小児神経外科教育セミナー(一般社団法人日本小児神経外科学会主催・一般社団法人日本脳神経外科学会共催)は、学会前日の2019年6月13日(木)に開催する予定です。
 小児神経外科に関わる多くの方々にとりまして有意義な学術集会になりますように教室員・関係者が一丸となって鋭意準備していく所存です。梅雨が殆どない、草花や食材や満ちた、新緑の新潟で、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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