大会長挨拶

 
 第29回日本小児口腔外科学会 学術大会 大会長を務めさせていただきます新潟大学の高木です。より多くの先生方にご参加いただけますよう、ご挨拶とご案内をさせていただきます。
 今回の学術大会のテーマは「健康な発育に貢献するために」とさせていただきました。小児口腔外科で担当する疾患の全ては、顎顔面口腔の形態および機能を回復・育成することにより、患児が全身的にも健康に発育し、そのご家族に安心して見守っていただける様な環境づくりが大切と思っています。小児の患者を診療対象とする歯科医として患児・ご家族ならびに関係者に貢献する非常に大切な仕事と感じています。
 そのために準備した特別講演として、新潟大学医学部小児科教授の齋藤昭彦先生に「小児における予防接種の効果と恩恵」についてお話しいただきます。齋藤先生は小児感染症において世界的に著名な先生ですが、関連して予防接種についても多くの知見をお持ちの先生です。もう一つは神奈川歯科大学の池田正一先生に「口から診える 症候群・病気」と題してお話しいただきます。池田先生は、長年、神奈川県立こども医療センターで多くの小児患者さんを診療される傍ら、HIV/AIDS患者さんの歯科診療体制整備に取り組まれてきました。今回は、これまでの多くの症例の経験から日ごろ見落としがちな口の中の兆候から全身的な症候群や病気の手がかりになるようなお話しが聴けると思います。また、お昼には、周術期口腔機能管理として話題になっている抗がん剤治療や放射線治療にあたっての口腔粘膜炎の管理に早期から取組み、実績をあげている新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科の病院准教授・勝良剛詞先生に「小児がん治療のための口腔管理-米国小児歯科学会ガイドラインを中心に-」と題してランチョンセミナーでお話しいただきます。
 開催期日の11月17日(金)、18日(土)は通常の本学会の会期に比べて遅くなり、新潟も少し寒くなってしまいますが、お米の収穫も終わり、秋の味覚に溢れる晩秋〜初冬の新潟を堪能いただくということで、ご容赦いただければと思います。会場は新潟駅南口に直結するアートホテル新潟駅とさせていただきました。上越新幹線の終着駅・始発駅に直結しており、その南口は新潟空港とのリムジンバスの発着場所もございます。交通の便は最高です。学会の合間には駅周囲の名店街でお楽しみいただければと思います。以前は、新潟と言えば、古町、万代地区が有名でしたが、今は駅前からさらに駅南にその中心が移りつつあります。
 口腔外科医・小児歯科医として小児への治療にあたる場合忘れてはならないのが「子供は大人の縮小版ではない」ということです。診断、治療方針決定、術式、タイミングなど、常に大人とは違う視点での対応が必要です。そして、小児は無限の可能性を秘めています。小児口腔外科の治療を通して、疾患を乗り越え、無限の可能性が与えられる様努力したいと思っています。
この学術大会が、会員各位の日々の診療や研究に貢献し、結果的に悩める小児・ご家族への多くの福音となることを期待し、ご挨拶とさせていただきます。

Page
Top